Titanium用Tapjoyモジュールの設置方法
Tapjoyのリワード広告と言えば、このリワード広告を導入したアプリがリジェクトされたと伝えられて、日本の開発者の間でも話題になったかと思います。
参考:アドメーカーさんのブログ
収入源確保の手段として、AdMobなどのバナー広告の他に、リワード広告を導入するのも選択肢の1つでしょう。
私自身は、リワード広告を使ったことが無いので実際のところは分かりません。
このリワード広告を導入するに当たり、既にTitanium用モジュールを作成してくれた先人がいました。
https://github.com/alif/tapjoy_module
Twitterでこのモジュールがうまく動作しないというのを見て、早速自分でも試してみました。
ファイルをダウンロードして、titanium.xcconfigファイルのSDKバージョンを現在使用している1.7.1に変更し、./build.pyしました。
結果は予想通りビルド失敗です。
このモジュールが作成された当時のバージョンが1.5.1となっているので、現在の1.7.1とではいろいろと差異があるはずです。
そこで、現在1.7.1のSDKで空のモジュールを以下のように作成します。
/Library/Application\ Support/Titanium/mobilesdk/osx/1.7.1/titanium.py create --platform=iphone --type=module --name=tapjoy --id=com.tapjoy
(¥マークは、バックスラッシュです。)
(Classファイル名称が異なると面倒なので、オリジナルのモジュールと同じモジュール名にしました。)
Xcodeを開き、ダウンロードしてきたモジュールのClassesフォルダ内のファイルを新しく作成したモジュール内Classesフォルダ内にコピーします。
下のように、ソースを見ると、TapjoyConnect.hヘッダファイルが定義されています。
という事で、Xcode内でリンクしてあげなければなりません。
やり方は簡単です。
以下の2つのファイルをXcodeにドラッグ&ドロップしてやります。
これでXcodeプロジェクト内にリンクされ、先ほど宣言したヘッダファイルの参照が可能になりました。
ここまでできたら、次はモジュールのビルドです。
./build.py
BUILD SUCCESS
今度は、ビルドが成功しました!
com.tapjoy-iphone-0.1.zipというZipファイルがプロジェクトフォルダ内に出来上がります。
モジュールの組み込み
Titanium Studioで新規プロジェクトを作成します。
そして、tiapp.xmlにモジュールを設定します。
com.tapjoy
次に、サンプルapp.jsを記述します。
// open a single window
var window = Ti.UI.createWindow({
backgroundColor:'white'
});
var label = Ti.UI.createLabel();
window.add(label);
window.open();// TODO: write your module tests here
var tapjoy = require('com.tapjoy');
Ti.API.info("module is => " + tapjoy);tapjoy.connect('AppID');
※このサンプルはAPIキーをたたくだけのサンプルなので、エラーの時以外何も表示されません。
※AppIDは、事前にhttp://www.tapjoy.comでデベロッパ登録後、アプリ登録をすると取得することができます。
最後に、Finderでプロジェクトフォルダを開き、先ほどのcom.tapjoy-iphone-0.1.zipをzipファイルのままここに置いて、iPhoneエミュレータで実行してみます。
コンソールにモジュールが読み込まれたと表示されます。
AppIDを組み込んで、アプリを起動させたところ、以下のように、Tapjoy管理ツール画面でセッションが確認できました。
また、TapjoyのIntegratedステータスがNOからYESに変わりました。
以上で、Tapjoyモジュールの設置までが完了しました。(これで動作してると思います〜。)
アイデア次第で稼げるかもしれません。
是非チャレンジしてみてください。
PS. Android版もあるので、また別の機会に試してみたいと思います。